会話の中で読書の話になる。
どんな内容なの?
と聞かれて、えっと、あれ読んだはずなのになあ、うまく説明できない…。
そして、僕は色々な読書法について書かれた本を読んでみました。
本は、楽しく読みたいし、ちゃんと自分の心に残しておきたい。でも面倒なことはしたくない。
というなんともわがままな私が、読書法で学んだ知識と、自身の経験をもとに、
実際にやっているズボラ読書術を今回はご紹介したいと思います。
僕が主に読んでいるのは、小説やエッセイ、哲学、心理学、ビジネス書など雑食ですが、どんなジャンルでも実践できる内容となっていますので、ぜひ最後までご一読いただけると幸いです。
目印をつけて本を読む。
まず、読む前に何について目印をつけようかをざっくりでいいので決めておきます。
小説なら、例えば、気に入った文章や、お、これは名言だなという箇所、作中に登場する本や音楽。
ビジネス書であれば、今自分が知りたいこと、ポイントやコツなど、これは使える、というところ。
そのページをドッグイヤー(ページの端を折る)、もしくはふせんを貼りまくって、あとですぐに見返せるようにしておきましょう!
…ですが、
手元にずっと残しておきたい本でも、本に付箋を貼ったり、端を折ることに抵抗がある人、多いと思います。
さて、ここからがズボラ読書の真骨頂です。
メモができる栞をつくる。
メモができる栞、略してメモリー。(あれ、このネーミング結構いいかも?)
この名前、まだ、誰も使ってないといいな。
用意するものは、メモ用紙1枚とペン。これだけです。
【手順その1】まずは、メモ用紙を準備します。
メモ用紙が、サイズ的にちょうど良いですが、ルーズリーフ(懐かしい)や裏紙でもなんでもいいです。
【手順その2】これを半分に折ります。
栞ができました。僕はこの栞に、本のタイトルと、気になった箇所のページと何行目かを書いています。
メモ用紙であれば、最大4面使えますので、容量も十分。
とにかく、本を読むことに集中したいので、「メモリー」に書くのは、最小限にしておく。
あとで、探すのが面倒になるので、ちょっとでもいいな、と思ったページをメモしておきましょう。
わかりやすくするために、栞が見えるように撮っています。
【手順その3】ページをメモしながらガンガン本を読んでいこう。
スマホのメモ機能もありかなと思ったのですが、読書中にスマホを触ると気が散るのでやめました。
ちょっとここで閑話。
ページをメモしまくるというのは、大学生の頃の論文や期末レポートを書く時に行っていた名残りです。
論文を書くにあたって、文献をとにかく集めないといけないので、図書館で関連する本や論文を探して、とりあえずさっと目を通して、ページ等をメモしておく。
僕は、自分の記憶力を全く信用していないので、その時にすぐにページだけでも書き留めておく。
そうすると未来の自分が、ちょっと楽できる。
話が逸れました、つづきに参りましょう。本を読む、ページをメモする、繰り返しです。
目印の箇所をもう一度読む。
もうこの時点で、なんとなく本を読んでいる時と比べて定着度が変わります。
やってみて驚いたことなのですが、ページしかメモしていなくても、メモするという行為を挟むことで、どんな作用が働くのかわかりませんが、内容を結構覚えていて驚くことがあります。
ここから、自分のメモしたページだけをもう一度さっと読んでいきます。
ほんの一手間なのですが、これをやるだけで、読書後の定着度が段違いです。
ズボラ読書術、ということなので、とりあえずここまでやればOK。
なのですが、もう少しできそう、やってみようという人は、この先の応用編にもチャレンジしてみて下さい。
応用編といっても、あくまでもズボラ読書術ですので、あと一手間、というような感じです。
【応用編その1】これだけは!厳選ベスト3
メモしたページをよみかえしてみて、「この文章素敵すぎる!」「これは覚えておきたい」、というものを、ベスト3に厳選して、それをノートに書き写します。
注意すること!
本文をそのまま書く、勝手に変えないこと。
そして、あとで見返した時にわかるように引用元を書いておく(本のタイトル、著者名、出版社、何ページ)
なんとなくメモだけしておいて、時間が経って忘れて、あれ、この文めちゃいい、ん?僕のアイデアだっけ?ま、いっか、使っちゃおう、となってしまうと大変危険です。
剽窃になってしまいますので気をつけましょう。
【応用編その2】同じ著者の本を読む
読書というのは、特に初めての著者の作品だと、著者の文体、リズム、間を掴むのに時間がかかります。
おろしたての靴を履くような、なんだかすこしぎこちない感じ、馴染まない感じが、作品によっては感じることがあります。
しかし、著者のリズム、間に、うまくチューニングがあってくると、自然と読書の足取りが軽くなる、ノレる。
そのためにも、本は、最初から最後まで通読するべきだと、ぼくは思っています。
うまくノレなければ、自分には合わなかった、それだけです。その本が悪いわけではありません。
全員が面白い、と感じる本は原則存在しない。もし、存在するとしたら、それは多分つまらない。
もし、その気に入った著者が、他にも本を書いていたらラッキー。
それも読んでみましょう。
すると、履き慣れたニューバランスのごとく、軽やかに読み進めることができる。
そして、「著者が本当に言いたいことは、やっぱりどの本でも言いたい」のです。
お、前の本でもこんなこと言ってたな、と復習になる。もしくは、アップデートされる。
そうやって著者と仲良くなることで、ぐっと定着度が増していきます。
これは小説であろうと、ビジネス書であろうと同じだと思っています。
なので、気に入った著者の作品はなるべくたくさん読むようにしています。
読書について、こちらの記事でもお話をしています。併せてご覧いただけるとうれしいです。
最後に
読書が人生を劇的に変える、ということはないかもしれません。でも振り返ってみると、人生の節目節目に確実に本が存在する。
ひと手間だけのズボラ読書で、皆さんの読書ライフが少しでも豊かになれば、うれしいです。
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