購入して母にプレゼントしようと思った。
読みおわったら貸してと前から言われていたのだが、僕の読んだ本は、例のごとく、気になったところをガシガシ折ってしまうのでなんとなく気恥ずかしいのである。
60代の女性の暮らし、というのは僕自身に直接当てはまるわけではないのだが、母娘のやりとりなどを本書を通して垣間見る中で、僕も両親への接し方や、今後の関係、そして実家に置き去りにしている私物をそろそろ片付けなければいけないなと思った。
(念の為補足しておくが、実家にはそんなに僕の私物は残っていない。大体は捨てたのだが、本が結構ある。あとはアルバムとか賞状とか、そういうものはどうしようか相談してみようと思った。)
本書は、終始pocohahaさんの温かい人柄が伝わる文章で綴られており、読んでいて、もちろんお役立ち情報もたくさんあったのだが、(それは後述する)
・生活を楽しく捉えるにはどうすれば良いか学びたい。
・シンプルな暮らしの知恵を借りたい。
・他者(家族であれ他者である)との接し方を見直したい。
といったところだろうか。常にシンプルな暮らしを取り入れていると言う人にとっても、まだまだできることはあるじゃないかと思わせる一冊である。
自分の好きなものは日々変化する。
10代の頃あれだけ熱中して聞いていたバンドの曲が、急に陳腐に思えてきたり、長年愛用してきたカバンが急にダサく思えてきたり。そんな経験は誰しもあるだろう。
それは、仕方のないことである。
僕たちは日々変化しており、もしかすれば明日になれば服の趣味が変わっているかもしれない。
それは、今に始まったことではなく、平家物語では、「諸行無常」と表現され、方丈記では、「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。」とある。
ましてや現代社会は僕たちは無数の情報に晒されているのである。
流行りを追い続けることにどれほどの意味があるのだろう。
僕たちは、今の段階でしか自分の好きなもの、心地の良いものを選べないのだから、何かを購入する時は、よくよく考える必要があるだろう。
行動できるうちに行動する。
信じたくない人もいるかもしれないが、僕たちは毎日歳をとっている。それは紛れもない事実なのだ。
ユーチューバーの両学長は、「今日が人生で一番若い日」と表現しているが、まさに言い得て妙であり、何かを始めようと思った瞬間が一番気力も体力もあるはずなのである。
鉄は熱いうちに打てでも良い。
60代のpocohahaさんは「もっとこうしておけばよかった」と思いたくないという気持ちで、暮らしと向き合い、家族と向き合い、自分自身と向き合っている。
後悔したくない
僕は、20代を惰性で生きてきた。死んだように生きていたと言ってもいいかもしれないが、30代に入り、病気をきっかけに、ようやく自分自身と向き合いもがくように日々を送っている。
僕は、物書きになりたいのだと思うようになった。
格好悪いかもしれないけれど、やれるとこまでやってみようと思う。
(ちゃっかり宣伝してしまいました。)
服を一年間買わないキャンペーン
pocohahaさんは、1年間服を買わずに過ごせるのかというチャレンジをした。
僕は昨年は、服を結構買ってしまったので、このキャンペーンを実施しようと思う。
宣言しましたので、今年はもう服が買えなくなりました。
なんとかなるだろう。ただ、パンツが全部破れたとか、靴下が全滅した、という場合は例外とさせてください。よろしくお願いします。
両親への思い
僕は、結構厳しく育てられた。たえられなくなったのか、何かが弾け飛んだのか忘れたが、高校生の時に反抗して家のガラスを割ってからあんまり強く言われなくなった。
結構迷惑かけてたな。
いまも、30代で独身で何もいってこないが、まあ心配はしているだろう。
鬱で休職した時も、きっと心配してただろうな。
僕も、両親に対して何かしてあげたいという思いは年々強くなり、本を贈ったりとか、食事に誘ったりとか、細々としたことしかできていなかったのだけれど、本書を読んで、今年はちょっと頑張って親孝行しようかな、と思った。
最後に
世代関係なく、幅広い人に読んでもらいたい一冊です。30代男性でもたくさんの気づきが得られたのだから。
にほんブログ村
コメント