ひまな時間にアットホームで検索し、そこで暮らす「僕」を想像せずにはいられなくなるのだ。
そして挙げ句の果てには、グーグルストリートビューを使って、ああなるほど、この道を歩いていけば駅に着くのか、コンビニはこっちにあるのか、とまるで4月から新生活を始める大学生のようなことをしている。
いかん、このままでは「本当に」東京で隠居したくなってきてしまうではないか。
ただ、気をつけないといけないのは、これはあくまで著者の体験であり、こうすれば良いというマニュアル本ではないということである。
だが、僕はすでにこの本の悪魔的魅力に取り憑かれている。
よし一か八かと僕は、昔テレビで除霊特集に登場していたシモ先生(だったかなうろ覚えなのですが)のところに駆け込む、ということはせずにもう一度本書を冷静に読み返してみた。
するとそこには、ちょっとだけ良く生きるためのヒントがたくさん散りばめられていた。
それらを今回は、紐解いていこうと思う。
やりたくないことだけは意外と迷わない
何をしたいか、という問いはとても難しい。
スラスラと答えられる人は、きっと詐欺師か何かだろうと僕は思っている。
だけど、これはやりたくない、ということはわかる。断れるかどうかは別として。
著者は、消去法的にやりたくないことをどんどん減らしていくことを推奨している。
そうすると、まあこれはやってもいいかもな、というものが見えてくるという。
まずはそれをやてみたら良いのではないかということだ。
大切なことだ。命が削られていく感覚、というのを体感したことがある人でないとこのような言葉は出てこないのかもしれない。
個性って何?
これを読んだ僕は、村上春樹『ダンス・ダンス・ダンス』の五反田君の言葉を思い出した。
村上春樹は、想像力、という言葉を多くの作品で取り上げている。村上は、現代社会における、想像力の欠如を憂いているのかもしれない。
しかし皮肉なことにそういう人には届かないのである。
想像力の重要性についてもについても、大原はこのように述べている。
そのために小説をたくさん読むことをすすめている。本当にそうだと思う。
想像力が欠けている人は、自分に想像力が欠けていることに気づけないのだから。
ここで頭に浮かぶのは、エンタの神様でのピースのコントである。
イマジンが流れる中ジョン・レノンに扮した又吉直樹が「想像してごらん」とそっとささやくのである。
読書と散歩でハッピーライフ
読書と散歩くらいしか趣味のない僕にとって、こんな風に言ってもらえるのはとっても嬉しい。
僕もそう思う。本を読む。歩く。それだけで楽しいじゃないか。
あれ、やっぱりできそうな気がしてきたぞ隠居。
さいごに
僕は、この本をとてもおすすめします。ただし自己責任でお願いします。(変な翻訳みたいな文だ)
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コメント
コメント一覧 (2件)
素敵なブログですね。
やりたいことが見つからない時はやりたくない事を消去法で減らしていくのはとても良いとおもいました。
コメントありがとうございます。細々とやっているブログですので、読んでくださる方がいるとわかってとてもうれしいです。励みになります。