先日、芥川賞、直木賞の受賞作が決まり、出版業会は大いに賑わった。
そして、今度は本屋大賞のノミネート作品が発表された。
芥川賞は、純文学の新人賞、直木賞はエンタメ系だけどしっかりと読ませる感じの作品が選ばれるので、
実は小説が結構好きな人じゃないと楽しめない作品が多い。
特に芥川賞は、話題性が強いが、純文学ということもあって、読んでみたけどあまり楽しめなかったということも起きてしまう。
その点、本屋大賞は、書店員が選ぶ本、というスタイルで、比較的手を出しやすい本が並んでいる。
なので誰かに本を薦めるときに参考にすることも多い。
小説読んでみたいけど、何を読んだらいいかわからない、という人はまずは本屋大賞の作品を調べてみるのが良いと思います。
書店ではすでに特設コーナーが設置されているので、パラパラと手に取ってみて、面白そうだなと思うものを読んでみると良いかもしれません。
本屋大賞ノミネートの基準
この一年間で発売された新刊であること。
(文庫化されたものなどは含まない。)
その中で書店員が特に薦めたいと思った作品
1年間という縛りがあるので、当然豊作の年もあれば、不作の年もあります。
それでも膨大な数の本の中からのベスト10なので、まあ面白い本だと思って良いでしょう。
年々読んでいる本が減っている…
毎年ノミネート作品をチェックするたびに、何冊読んでいるかなあ、とワクワクしているのだが、今年は一冊だった(小川哲『君が手にするはずだった黄金について』)
僕の読書量が減っているのか、新刊を追いかける元気がなくなっているのかわからないが、
せっかくなので、大賞発表までに他にも何冊かは読んでみたいと思っている。
僕は本がとても好きなのだが、もし書店員だったら、新刊もたくさん追いかけないといけなくなるのか…
まあ、そうだよな、そうしないと接客にも支障が出るよなあ。
なんて言われたらいやだもんなあ…
ノミネート作品一覧
(本屋大賞ホームページより)
大賞予想。
『成瀬は〜』はかなり評判が良いし、続編も早速発売されたので読んでみたい気持ちはある。
読みやすさと、新鮮さ、キャラクター性などを加味すると1位に近いかもしれない。
小川哲は、僕の好きな作家で応援したい気持ちがあるが、万人受けするかと言われると、難しい。
凪良ゆう、青山美智子は本屋大賞の常連だ。(凪良は一度1位を取っている)
川上未映子がノミネートされているのなら、村上春樹もノミネートされるべきだと思うのは、私だけでしょうか。(すでに超一流作家なので本屋大賞という感じではないなあ)
『水車小屋のネネ』はとても気になっていた作品だ。この作品は読んでみようと思う。
さいごに
本屋大賞をきっかけに、小説を読む人が増えればいいな、と毎年思っている。
小説をよむ行為とは、自分以外の誰かの人生を共有する行為であると思う。
空気を読むといった同調ではなく、
共感、想像力、他者の視点で考えるということの大切さを知るきっかけになるといいな、と日々感じています。
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