【ミニマリスト】「趣味はなんですか?」という難問に挑む。

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「趣味はなんですか?」

会話の中で、何気なく登場するワードだ。

おそらく特に深い理由はないのだろう。

ただの話をふくらませるための常套句に過ぎない。

なので、こんなことで悩む必要はないのかもしれない。

適当に答えてなんとなく話を合わせておけば良いのだ。

それなのに僕は、この質問がくるたびに身構えてしまう。

いったいなんと答えるのが最適解なのか。

読書、と答えても、範囲が広すぎる。

ーどんな本を読むのですか?

村上春樹、ドストエフスキー、ブローティガン、長田弘。

いやだめだ、きっとここで話が終わってしまう。

大丈夫、小川哲はきっと通じる!直木賞も取ってるし…!

ちなみに小川哲の作品は、本が好きだという人にすすめまくっている。

迷惑かもしれない。

スポーツ観戦や映画鑑賞も、同じだ。

ジャンルが違えば全く別のものになってしまう。

野球は好きだけどサッカーは観ない。

映画は、アニメ映画を見ることがほとんど。

きっと話が止まってしまう。

筋トレ、サウナ、うーんありきたりすぎる。

でた、筋トレ、サウナ!

自意識過剰なのだろうか。

珈琲はどうか。

でもおすすめのカフェとか聞かれたら自信ないな。

音楽鑑賞。いや受動的すぎる。

それこそ範囲が広すぎる。

中島みゆき、フリッパーズギター、大瀧詠一、あとはラヴェルやプーランクの話ができれば、どんなに楽しいだろうか。

ラジオを聞く。オードリーとミルクボーイのラジオが最高に面白い。

ラジをを聞く人は意外と少ないことを知った。

話が合う人がいなかった。

いっそのこと、「今を全力で生きることです」というのはどうか。

いやだめだ、さむすぎる。

そういうのは、日焼けして、開襟シャツをきてサングラスをかけているからこそ似合うセリフだ。

と、いつも趣味の話がくるたびに悩みまくってしまうのだ。

馬鹿だと思う。

友人に聞いてみた。

趣味聞かれたらなんて答える?

「幸せを見つけること」

なんだそれ。めちゃくちゃかっこいいけど、君だから言えるのだよそれは、

と僕は嫉妬する。初めて彼に嫉妬した。

僕は、趣味を聞かれるたびにおどおどしてしまうと正直に言ってみた。

え、もりた、めっちゃ多趣味やん。何を悩む必要があるん?

僕は、一体何に悩んでいるのだろう?

結局はセンスが良いと思われたいだけなのか。

相手が知らなかったら、僕の熱量で、プレゼンすれば良いだけなのではないか。

本が好きだ!と高々に宣言すれば良いのではないか。

結局は、面倒だと思っているのか。

短歌を作ったり、曲を作ったりしている、と言えば良いのではないか。

こんなことでいちいち悩む自分が情けない。

周りの人たちは楽しそうだ。

僕は、なぜこんなことでいちいち悩まないといけないのだろうか。

でも、この違和感があるからこそ、今この文章が存在するのではないか。

まっすぐ歩けず、いちいち立ち止まってしまうからこそ、見えるものがあるのかもしれない。

「趣味はなんですか?」

うまく答えられないかもしれないけれど、もしもゆっくりと話を聞いてくれる人がいれば、うれしい。

その人に、ゆっくりと時間をかけて僕という人間を知って貰えばそれで良いのだと、思った。

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この記事を書いた人

読書×ミニマルライフで自分らしい暮らしを模索しています。
おいしい珈琲を淹れて、大好きな読書をしてのんびり過ごしています。
ミニマリストとしての生活や読書で学んだことなどを発信していくブログです。

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