いつの間にか、こんなにも登っていたのか。
見下ろしてみて初めて気づく。
今回は、日記について書いていきます。
アスリートや一流と呼ばれる人々が、こぞって日記の重要性を述べている。
ビジネス書を読んでみても、記録をつけることの重要性を述べている。
今回は、日記を書くにあたって、何を書けば良いのか、
そして続けるためにどうすれば良いのかを、紹介していきます。
最終的な目標は、日記を継続させて、書き溜めて、自分が読むための自分だけの読み物を作ること。
日記って何を書いたらいいの?
これに対するヒントは、古賀史健『さみしい夜にはペンを持て』にある。
あの有名な『嫌われる勇気』の著者が書いたものであり、『嫌われる勇気』と同じく対話形式書かれている。
本作品では、中高生も読書層に入っているのか、物語の舞台は海の中、タコの少年とヤドカリのおじさんとの対話という、
かわいらしい形式をとりながら、日記を書くことの本質に迫っていく。
まず、本書の中で日記とは、毎日の出来事を書くのではない。といっている。
その日に何を思ったのか、その日に何を考えたのかを書く、とヤドカリのおじさんは述べている。
出来事をスローモーションで捉える
この本を読んで一番、これは画期的だ!と思った。
感動した、美味しかった。どれだけすごい体験をしてもいざ言葉にしてみると、なんか違う、
こんな経験はないだろうか。
これを解決するために、ものごとをスローモーションで捉えると良いとヤドカリのおじさんはいう。
例えば、アイスを食べておいしかった。
と書くとありきたりな文章で、自分の思ったことがほとんど反映されずに、
ああ、僕は文章がうまくないのだなあとへこんでしまう。
ここでアイスを食べた場面をスローモーションで捉え直す。
今日も仕事でクタクタになって帰宅した僕は、
風呂に入って明日もがんばらなきゃなあ、と心の中で叫んだ。
風呂から出ると、冷凍庫にアイスがあることを思い出した。
足取りが軽やかになり、冷凍庫へダッシュ。
キンキンに冷えたアイスをまずは一口。
幸せな甘みが口いっぱいに広がりおもわずにんまりしてしまう。
ああ、美味しい、あの時余分に買っておいて本当によかった。
あっという間に半分なくなってしまった。
もう少しこの幸せを噛み締めていたい。
なので大好きな音楽を聴きながら、残りの半分をゆったりとした気持ちで食べようと思った。
と、アイスを食べたのとおいしかったの間にはいろんなエピソードが詰まっているのである。
ネガティブな感情を過去のものにする
日記を書く、というと避けては通れないのがネガティブな感情。
嫌なこと、嫌いな人に対して暴言を吐き散らかしたい、という気持ちもわからなくはないが、
あとで読み返すことを思うとちょっときがひける。
そこで、ヤドカリのおじさんは、その感情を過去のものにしてしまおうと言っている。
〇〇さんのことを大嫌いだ、と思った。
そう書くことで、一定の距離を置く。
そうすると、あとで読み返した時にどうしてそう思ったのだろう、と考えることができる。
なるほど。
どんな文章にも読者がいる
たとえ日記であっても、読者の存在しない文章はない。
そう、この日記の読者はあなたである。
読者がいることが想定されない文章はどうなるか。
「わかってもらおうとしなくなる」と筆者は述べている。
雑な文章、ただの愚痴、書いて捨てられる文章、それほど悲しいことはない。
日記とは、未来のあなたに宛てたメッセージなのである。
続きを読みたいから、書く。
とはいっても継続するのはむずかしそうだなとおもったあなたへ
本書では、日記は10日続けると習慣になってくる、まずはそこまでやってみよう。
とはいえ、主人公のタコジローくんはかなりしっかりとした日記を10日間続けている。
今紹介した本で学んだことと、次に紹介する本をうまく組み合わせると継続できるかもしれません。
伊藤羊一『1行書くだけ日記』
この本では、簡単に日記をつけるためのコツ、テンプレートを提示しています。
こんな感じ
【やったこと】出来事、事実を一言書く。
【自分にとっての意味】どんな意味がある?なぜ面白いと思った?
【そうか!】気づいたことを書く。
【やってみよう】次にやるべきことを書く。
例えばこんな感じ
【やったこと】メルカリではじめてものが売れた。
【自分にとっての意味】不要なものが売れて嬉しい、そして見渡してみるとモノが多い。
【そうか!】部屋にモノが多いから集中できないのかも
【やってみよう】部屋のものを見直す。こまめに整理する時間を設ける。
こんな感じで、日記を書いてみるのもいいかもしれませんんね。
文章をたくさん書くのが苦手、時間がないという人は、
このテンプレートに沿って日記を書いてみよう。
さいごに
日記を継続していくと、1ヶ月前の自分に励まされることがある。
そうやって積み上げていくことで、自分だけの読み物が出来上がる。
ワクワクしませんか?
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