ぼくは、頭の中で、自分と会話をするのが好きだ。
例えば、電車に乗っていて、ふと、足の裏が痛いな→イタイイタイ病ってどこの公害だったかな?→富山かあ、→そういえば北陸新幹線が延伸するから関西から行きやすくなるなあ→富山におしゃれなスタバがあるらしいよ→スタバで最近顔を覚えられて、この前街中で見かけましたって言われた。→しばらく行くのやめようか→いくのいくの→大江山生野の道も遠ければまだふみもみず天橋立→前行った天橋立の近くの温泉旅館最高だったなあ。あれもう電車降りなきゃ。
『夜は短し歩けよ乙女』の古本市の神様が「私」に披露した本の数珠繋ぎのようなことができればいいなと日々思っている。
と、くだらないことを考えるか、本を読むかどちらかなのだが、
ふと、「面白い」ってなんだろうと考え始めた。
何気なく使う面白いという言葉。
漫才を見て面白い。
友達の失敗エピソードを聞いて面白い。
昨日見たテレビ番組が面白い。
落語が面白い。
歴史が面白い。
小説が面白い。
ミステリ小説のこのトリックが面白かった。
純文学のこの表現が面白いと感じた。
面白い絵だね。
面白い風景。
面白い形の葉が落ちてるね。
その意見、なかなか面白いね。
実に面白い。
気づいていなかったのはぼくだけかもしれないが。
とりあえず辞書を引く。
もちろん古語辞典だ。(相棒)
おもしろし(形容詞ク活用)
①見て心が晴れ晴れする。爽快である。
②おもむき深い、興趣がある。
③興味がある、おもしろい
「昨日読んだ本が面白かったんだよ!」
さてこの面白いは、どの意味で言ったのだろうか。
というよりも、僕たちは面白いという言葉でなんとなく済ませてしまっているのではないだろうか。
それに気づいたぼくは、たまらなく悔しくなった。
せっかく読んだ本、映画、面白かったしか言えない自分が情けない…
面白いという言葉を使わずにどれだけのことが表現できるのか。
なんでも「やばい」で表現するのはいかがなものか!と嘆くおじさん。
あなた、なんでも面白いで済ませていませんか?(古畑任三郎風)
小説を書く人はこんなふうにいろいろ考えているのかなあ。
ぼくにも何か書けるだろうか。
なんて考えていると、時間がいくらあっても足りなくなってしまうのである。
ぼくのひとり遊びはまだまだ続くであった。
考えるのはタダ。ミニマリストにはおすすめの趣味です。
もし、好評であればひとり遊びシリーズを続けたいと思います。
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